複2次式の因数分解

複2次式とは

うさこ
複2次式ってなんですか?
パン太先生
複2次式は、大体は4次までの式をさします。一般的には次のような式を複2次式といいます。
 \(ax^4+bx^2+c\)      \((a\neq 0)\)
パン太先生
複2次式の因数分解には解き方があります。置き換えにもにている方法で \(x^2=X\) として考えます。すると次の式に変形できます。
 \(ax^4+bx^2+c\)
 \(=aX^2+bX+c\)
うさこ
因数分解の公式を使うことができそうですね。
パン太先生
そうですね。因数分解をした後は \(X\) を \(x^2\) に戻すのを忘れないようにしましょう。
 
 

複2次式の因数分解

パン太先生
それではさっそく練習問題を通して理解を深めましょう。

 

例)  \(x^4-13x^2+36\)

 

パン太先生
\(x^2=X\) とおきます。

 

      \(x^4-13x^2+36\)
      \(=X^2-13X+36\)

 

うさこ
これは公式を使って因数分解できます。

 

      \(X^2-13X+36\)
      \(=(X-4)(X-9)\)

 

パン太先生
\(X\)\(x^2\) に戻して最後まで因数分解しましょう。

 

      \((X-4)(X-9)\)
      \(=(x^2-4)(x^2-9)\)
      \(=(x+2)(x-2)(x+3)(x-3)\)

 

うさこ
できました!
パン太先生
次は少しひねった問題に挑戦しましょう。

 

例2)  \(x^4-6x^2+1\)

 

うさこ
\(x^2=X\) におきます。

 

      \(x^4-6x^2+1\)
      \(=X^2-6X+1\)

 

うさこ
公式を使って因数分解できなさそうです…
パン太先生
この場合は少し工夫が必要になります。次の式を見てください。
 \(X^2+bX+c\)
 → \((X+\triangle )^{2}-X\)
    \(=(x^2+\triangle)^{2}-(\diamond x)^{2}\)
パン太先生
要するに  ○²-△²  
の形にできれば公式を使って因数分解ができます。先ほどの例で試してみましょう。
 
      \(x^4-6x^2+1\)
      \(=X^2-6X+1\)
 
 
パン太先生
\(X\) の係数が \(-2\) であれば2乗の形にできるのが分かりますか?そのためにはこの式に \(4X\) を足さなければなりません。そうすると式自体が変わってしまうので足した分の \(4X\) を引きます。
 
 
      \(X^2-6X+1\)
      \(=(X^2-6X+4X+1)-4X\)
      \(=(X^2-2X+1)-4X\)
 
 
パン太先生
続けて因数分解してみましょう。
 
 
      \((X^2-2X+1)-4X\)
      \(=(X-1)^2-4X\)
 
 
パン太先生
ここで \(X\)\(x^2\) に戻します。
 
 
      \((X-1)^2-4X\)
      \(=(x^2-1)^2-4x^2\)
      \(=(x^2-1)^2-(2x)^2\)
 
 
パン太先生
このように ○²-△² の形にできれば公式を使って因数分解できます。
 
 
公式   \(a^2-b^2=(a+b)(a-b)\)
 
      \((x^2-1)^2-(2x)^2\)
      \(=\{{(x}^{2}-1)+2x\}\{({x}^{2}-1)-2x\}\)
      \(=(x^2+2x-1)(x^2-2x-1)\)
 
 
パン太先生
複2次式の問題では次のような手順で因数分解するといいですよ。
 \(x^2\) などを \(X\) などとおく
    ↓公式を利用
 ( X+○)( X+□) に変形
    ↓うまくいかなければ
 △²-◇² の形をつくる
パン太先生
頑張って練習しましょう!
 
 

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